事例

鳥取県の企業『JPツーウェイコンタクト株式会社鳥取プロスペリティセンター』【前半】

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JPツーウェイコンタクト株式会社_鳥取プロスペリティセンター

 この度、鳥取県鳥取市若葉台にある企業「JPツーウェイコンタクト株式会社 鳥取プロスペリティセンター」に取材させていただきました。

 日本郵政グループのコールセンターであり、鳥取では通信販売の受注や、郵政業務に関するお問い合わせを行っている企業です。

 JPツーウェイコンタクトのコールセンターのお仕事は、クレーム対応ばかりではなく、研修制度やフォロー体制も充実しているとのことで、さらにセンターには多くの女性の方々が働いていました。

 今回はそのような鳥取プロスペリティセンターの、鳥取の魅力にもつながる働きやすい環境設計や、今後の取り組みについて取材してきたことをご紹介します。

鳥取プロスペリティセンターについてのご紹介

 本社は⼤阪市にあり、⿃取の他にも札幌、東京、⼤阪、福岡にもセンターがあります。

 そのほとんどが「CRM〇〇(拠点名)コンタクトセンター」という名前です。

 しかし、⿃取だけが「プロスペリティセンター」という名前になっています。

 このプロスペリティとは「ともに⽣きる、ともに⽀える、共栄・共存」という意味で、⿃取県の経済発展、雇⽤拡⼤に共存共栄するという意味で社内公募により、プロスペリティという名前を付けました。

 近年、都市⼀極化と⾔われ、都市部に仕事を求めて⿃取県から出ていってしまうという⼈が多いという問題があり、なんとかそれを⾷い⽌めるために当社にできることはないかと考えた結果、センターを建てて雇⽤拡⼤によって地域に貢献したいということで、このような名前を付けました。

鳥取県ならではの女性の働きやすい職場環境

 鳥取のセンターでは、主に通販と郵政業の対応をしており、上の写真は注⽂などをメインにやっている様子です。

 ここにいるのは、電話応対スタッフ(コミュニケーター)のほかに、管理者(スーパーバイザー)の⽅もいます。

 ⼥性はみんな私服(オフィスカジュアル)で、一人ひとりのスペースもゆとりを持って確保しています。

 コールセンターというのは、3密(密閉、密集、密接)が起きやすい仕事場であるとされており、今のコロナの状況からすると⾊々と⼼配があると思います。

 しかし、当社では⼀⼈⼀⼈の間隔はあえて広くし、資料を置きやすくする等の⼯夫をしています。

 その結果、ストレスを感じにくい配置となっているため、今回のコロナの件でもうまく機能していると思います。

 写真を⾒てもわかる通り、⼥性が多いです。他のセンターも合わせて全体的に⾒ると4:6で男性がちょっと多いくらいなのですけども、⿃取に関しては9:1で圧倒的に⼥性が多いのです。センター全体を統括しているセンター⻑も⼥性の⽅で、⼥性が働きやすい職場となっています。

 ⼥性の働きやすさをよりよくするための取り組みとして、⼦育て⽀援制度などがあります。

 例えばお⼦様の誕⽣⽇にプレゼント代の⽀給や、⼩学校中学校の⼊学のお祝い、⼦どもが病気やケガなどをしたときの病児休暇も、当社では最大7日まで取得可能です。

 また、主婦層の⽅たちが働きやすいような契約社員・アルバイト募集もやっています。

 その他、センターの特徴としては、声が抜けやすくなるように天井を⾼く設計したり、エアコンの⾵が下から来るような構造にもなっています。

 そのため、資料が⾶んで⾏ってしまうのを防ぐことができ、冬の寒い時期でも働きやすいようになっています。

鳥取県で事業をするメリットはどのようなものですか?

 まず、第一に災害が少ないというメリットは大きいと思います。

 今回のコロナや、地震・台風被害なども比較的軽微なので、他拠点で業務がストップした場合でも鳥取で対応することが可能です。

 第二に、都市部への交通アクセスが良かったと思います。 大阪や東京へもアクセスが良く、私も出張などでは助かっています。

新型コロナウイルスの影響で内定取り消しなどはありますか?

 当社に関しては、基本内定取り消しというものはないです。

 当社は新型コロナウイルス発⽣後も業績が悪化することはほとんどありませんでした。

 影響があるとしても配送が遅れることや商品が追い付かないというようなレベルでしか影響を受けません。

 ⺟体が⽇本郵政グループであり、今後も⽇本の郵政業務は拡⼤していき、成長を加速させていますので、内定取り消しを考える例としては、「学⽣さんが単位をとれなかった。」や「実は⼤学⽣じゃありません」などです。そのため、そのようなことがない限り⼤丈夫です。

JPツーウェイコンタクトはどのような未来を描かれていますか?

 よく⼀般的に、「コールセンターって最終的にはAIにとって代わる仕事だ」というように⾔われるのですが、僕は全くそのようには思っていません。私⾃⾝、AIにできる所の限界はあると思っています。

 簡単な注⽂に関してはAI化されるかもしれません。しかし、うちの会社というのは、お客様⼀⼈⼀⼈の声を⼤事にしており、お客様の声から商品の売り上げ向上につながるヒントがあると考えています。

 そんなお客様の声をもとにクライアントさんに提案することによって、売り上げに貢献していくことが⼤事であると考えています。 僕は経営陣というわけではないため、今後会社がどうなるのかというのは分かりませんが、当社が持っている強みを継続してもらえれば良いと思います。

最後に

 私は(TBO編集者)この鳥取プロスペリティセンターの取材で、子育て支援や細かい配慮の通った環境設備などが子育て王国鳥取にあった形で、女性がとても働きやすい環境だと感じました。

 実際に鳥取のセンターは他県のセンターと比べて圧倒的に女性従業員が多いことからも、仕事環境に対して満足している様子が伝わってきました。

鳥取の企業『JPツーウェイコンタクト株式会社鳥取プロスペリティセンター』(後半)

会社情報

JPツーウェイコンタクト株式会社鳥取プロスペリティセンター

代表取締役社長:壺井 俊博

事業:コールセンター

所在地:鳥取県鳥取市若葉台南5丁目17-1

従業員:340名

資本金:1億8250万円

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