採用課の籠谷斗太さん
前半はJPツーウェイコンタクト_鳥取プロスペリティセンターについての取材記事でした。本記事は後編になります。
今回は、前半でも企業についての取材を受けていただいた人財開発部採用課の籠谷斗太さんの常識破りで新しい採用での取り組みと、ご自身のお考えなどを聞かせていただきました。
籠谷さんについての自己紹介をお願いします。
今年で30歳になるのですが、⽣まれは岩⼿県で、⼩学校⼆年⽣ぐらいに⼤阪に引っ越ししました。それからは、⼩学校から⼤学までずっと関⻄にいました。
⼤学⼆年⽣の時に東⽇本⼤震災を経験しました。その後、ボランティアで岩⼿に⾏き、⾼齢者福祉施設を訪れたのですが、その時「ありがとうの⾔葉がすごく⾝近にある」と感じました。
元々⽥舎出⾝ということもあり、おじいちゃんおばあちゃんっ⼦だったので、御⾼齢の⽅々の助けになれたらいいなと思い、就職活動では介護⼀本に絞って活動をしていました。そして、2年半ぐらい介護の仕事をしていたのですが、とにかく私は喋ることが好きで、介護の仕事や、新卒の⼦たちと沢⼭会話をしていました。
そんな時、上の⽅から「採⽤やってみる︖」と誘われたのです。その時から、私の採⽤キャリアが始まっていきました。
その後、結婚して⼦供が⽣まれて、⼤阪で⼦育てをしていくというのも良い選択肢ではありましたが、⼦育てをする上での環境⾯を考えている中で、⼦育てという⾯でとても魅⼒のある⿃取県に魅かれ、実際に⾏ってみて、⿃取県の魅⼒を感じ、⿃取県への転職を決意しました。
また、コールセンターという業界を全く知らなかったのですが、「どんな業界で、どんな仕事なんだろう?」と興味を持ち、JPツーウェイコンタクトの⿃取プロスペリティセンターに⼊社して、⿃取に移住しました。
人財開発部の取り組み
人財開発部は、入社時の研修や会社の制度、採用など、⼈事のことを主に⾏っております。
私は鳥取拠点の採⽤課として、⿃取の新卒(⼤学短⼤⾼卒)採⽤、アルバイトの採⽤(前半にあります、⿃取県の雇⽤拡⼤に貢献するためのアルバイトの募集)、中途採⽤など採⽤にかかわること全般をやっております。
採用でのお考えや重視されているポイントなどはありますか?
結論から⾔えば、私の採⽤の考え⽅として⼀番⼤事にしていることは、新卒であれば学⽣が「納得いく就職活動のお⼿伝いする」ということです。
これまでの経験からも新卒採⽤にかかわることが多く、現在も⿃取だけでなく⼤阪や福岡などの新卒採⽤も出張等でお手伝いしています。
そこで私は、説明会や⾯接などを通じて「この⼦がどうやったらうちで働けるだろう?」と言うことを考えています。
採⽤担当というのは、「⾯接して落とす仕事」のようなイメージを持たれやすいお仕事です。
もちろん現場からの要望に応じた採⽤⼈数や基準にコミットさせるために面接で不採用にすることもありますが、面接の中で「その⼈がうちで働けるにはどうしたらいいのか」という所を常に考えています。
その他にも、新卒の学生に対して必ず選考結果のフィードバックをして、良い面、悪い面などをお伝えします(もちろん、希望に合わせてですが…)
私は学⽣に、「⼀次選考までは⾒極める⼈です。それが終わったら後はあなたが当社の内定をとれるよう、最⼤限バックアップします。それこそが僕の仕事です」と伝えています。
現代の就職活動において、一つの会社だけを受けることはありませんし、学生さんは多くの選択肢を持って就職活動に臨んでいます。
私はそんな多くの選択肢から、学生さんの希望や想いを聞き、それぞれアドバイスしながら、その学生が一番納得いく就職活動にできるようなお手伝いをしています。もちろん、それが当社であればとても嬉しいですけどね(笑)
少し脱線しましたが、そんな選択肢を内定後にしっかり持ってもらえるよう、学生さんの可能性を引き出せる採用担当となれるよう、しっかりと内定までフォローさせてもらっています。
採用担当側という視点から見て今の若者へ伝えたいメッセージはありますか?
よく、学生さんに「鳥取の良いところは何?」と聞くと、「自然が多いところ」と言う答えが一番多いように感じます。
でも、その上で「休みの日は何してるの?」と聞いたら「家でのんびりしています」と言う答えが返ってきて、「せっかく鳥取の良いところが分かっているのに、もったいないな~」と思うことがあります。
もちろん、現在のコロナの影響でなかなか外出できる機会も制限されていると思いますが、せっかく他県から鳥取に縁あってきたのに、活かしきれていないのではないかと思ってしまいます。
大学生は、よくも悪くも制限がなく、「自由」であると思います。
それを活かして自発的に多くの人と触れ合い、自然と触れ合うのか、自分の中の世界にだけ閉じこもってしまうのか・・・
ぜひ学生さんには、大学生「だからこそ」できる経験を、この鳥取でしてもらいたいと思います。鳥取はそう言った主体的な行動に寛容なので、上から押さえつけられることもあまりないと私は感じているので、自分のやりたいことにどんどん挑戦してほしいですね!
最後に
私(TBO記者)は今回の取材を通して、籠谷さんの採用に対するお考えは、今まで聞いたことがなく常識にとらわれないユニークなものでした。近頃、売り手市場の世代が終わり、就職難が訪れると言われ就職活動に対して大きな不安を持って動き出す子がたくさんいると思います。
しかし、企業側が「面接をして落とす」というスタンスではなく、「一緒に最適な就職を考えていく」というスタンスでいてくれると、就活生にとってとても強い味方になると思います。また、よりそのような企業に今の就活生は魅力を感じるのではないかと思いました。
会社情報
JPツーウェイコンタクト株式会社鳥取プロスペリティセンター
代表取締役社長:壺井 俊博
事業:コールセンター
所在地:鳥取県鳥取市若葉台南5丁目17-1
従業員:340名
資本金:1億8250万円