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【鳥取市は梨とすいかの消費量が全国1位】鳥取市の消費量1位~果物編~

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このシリーズについて

 この「鳥取市の消費量1位」というシリーズは、総務省統計局が家計調査の1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量(二人以上の世帯)のデータから、「どのような品目でどの程度の地域差があるのか」を明らかにするために、2017年~2019年平均の品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市のランキングを集計したデータの結果を基に、鳥取県の県庁所在地である鳥取市が1位であった項目を抽出して、考察を添えていくものです。

 本シリーズは以下のような第一回から第八回の全部で8段構成となっております。

 統計局が掲示する結果には、上記の項目以外にも「肉類」、「乾物・海藻、大豆加工等品」、「飲料」、「酒類」、「外食」、「食料以外」などの項目もあります。中には、1位まであと一歩のものもありました。しかし、全国1位のものがなかったため、本シリーズでは触れません。

第五回、果物編

 「鳥取の消費量1位」シリーズ第五回目の今回は果物についてです。本記事のタイトルからもわかる通り、果物において鳥取市は「梨」と「すいか」の消費が全国で1位ということが分かりました。

 ここで、注意していただきたいことがあります。元のデータである統計局がだす結果には、それぞれの食品の消費は「消費金額」と「消費数量(g)」の二つの分類で表されています。

鳥取市は梨の消費量が全国1位

 統計局の調査結果から、鳥取市は梨の1世帯当たりの年間購入数量(g) ・支出(円)が全国で1位であるという事が分かりました。その調査の結果より、上位と下位5つと、全国平均をグラフにまとめました。

 グラフを見て分かる通り、梨の1世帯当たりの年間購入数量(g) ・支出金額(円)が共に2位である地域と比べ、圧倒的に高い数値となっています。このグラフより、鳥取市は梨をよく消費していることが分かります。

 梨の1世帯当たりの年間支出金額(円)が高い要因として考えられるのは、鳥取県の梨がブランド物であることが挙げられるのではないかと考えています。二十世紀梨や王秋梨、新甘泉梨など、その他にもたくさんのブランド梨が鳥取県にはあるのです。

 また、梨の1世帯当たりの年間購入数量(g)が高い要因としても、同様に、たくさんのブランド梨が鳥取県にあることが挙げられと考えています。数ある梨の種類でも、収穫時期が異なるため、鳥取県では8月~11月までの約4か月の間、旬を迎える梨を楽しむことができるのです。

 このグラフからも鳥取県は「梨王国」であるということが言えると思います。これからの季節、たくさんの梨が旬を迎えるため、皆さんも是非、様々な種類の梨を味わってみてはいかがでしょうか。

鳥取市はすいかの消費量が全国1位

 次に紹介するグラフは、鳥取市のすいかの1世帯当たりの年間支出金額(円)の上位と下位5つと全国平均です。

 このグラフを見て分かる通り、鳥取市はすいかの1世帯当たりの年間支出金額(円)が全国で1位であることが分かります。

 鳥取県において「すいか」と言えば、「大栄すいか」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。大栄すいかは、鳥取県では最も生産量が多く認知度も高いため、鳥取県在住の方なら一度は食べたことがある品種ではないかと思います。

 その他にも「極実(ごくみ)すいか」や「東伯がぶりこ」などの品種があります。

 これらの品種は、夏の贈り物としても人気があるため、鳥取市におけるすいかの1世帯当たりの年間支出金額(円)が全国で1位を誇る支出金額となったのではないかと考えます。

最後に

 いかがだったでしょうか。「梨」や「すいか」の消費量が全国で1位であることに驚かれた方や実感はあったという方もおられるのではないかと思います。

 鳥取市が全国で1位という事実は、鳥取県・市に住む私たちにとって、とても嬉しいニュースなのではないでしょうか。  

 次回は第六回、油脂・調味料についてです。こちらでも鳥取市が1位の食品がございました。是非、次回の記事もご覧ください。

参考文献

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