このシリーズについて
この「鳥取市の消費量1位」というシリーズは、総務省統計局が家計調査の1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量（二人以上の世帯）のデータから、「どのような品目でどの程度の地域差があるのか」を明らかにするために、2017年～2019年平均の品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市のランキングを集計したデータの結果を基に、鳥取県の県庁所在地である鳥取市が1位であった項目を抽出して、考察を添えていくものです。
本シリーズは以下のような第一回から第八回の全部で8段構成となっております。
統計局が掲示する結果には、上記の項目以外にも「肉類」、「乾物・海藻、大豆加工等品」、「飲料」、「酒類」、「外食」、「食料以外」などの項目もあります。中には、1位まであと一歩のものもありました。しかし、全国1位のものがなかったため、本シリーズでは触れません。
第七回、果物編
「鳥取の消費量1位」シリーズ第七回目の今回は菓子類についてです。本記事のタイトルからもわかる通り、菓子類において鳥取市は「まんじゅう」と「スナック菓子」の消費が全国で1位ということが分かりました。
ここで、注意していただきたいことがあります。元のデータである統計局がだす結果には、それぞれの食品の消費は「消費金額」と「消費数量(g)」の二つの分類で表されています。
しかし、菓子類においては食品の消費の項目が消費金額のみであるということにご注意ください。
鳥取市はまんじゅうの消費量が全国1位
統計局の調査結果から、鳥取市は「まんじゅう」の1世帯当たりの年間購入支出金額(円)が全国で1位であるという事が分かりました。その調査の結果より、上位と下位5つと、全国平均をグラフにまとめました。
グラフを見て分かる通り、鳥取市は全国で1番目にまんじゅうに対する支出金額が多いことが分かります。
まんじゅうに対する1世帯当たりの年間支出金額(円)で全国最下位となった青森市と比べて鳥取市は、約6倍近くまんじゅうを購入していることになるのです。
鳥取県で「まんじゅう」と聞くと、鳥取県東伯郡琴浦町の有限会社山本おたふく堂によって製造されている「ふろしきまんじゅう」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ふろしきまんじゅうとは、鳥取県の名物として愛され、保存料や着色料、香料等は一切使われずに伝統の製法で作られているおまんじゅうです。
また、ふろしきまんじゅうの他にも、うさぎの形の焼きまんじゅうである「因幡の白うさぎ」などのおまんじゅうもあります。
このように、鳥取県にはたくさんの有名なまんじゅうがあることも、まんじゅうの1世帯当たりの年間支出金額(円)が多くなる原因ではないかと考えます。
鳥取市はスナック菓子の消費量が全国1位
次に紹介するグラフは、鳥取市のスナック菓子の1世帯当たりの年間支出金額(円)の上位と下位5つと全国平均です。
グラフから分かる通り、鳥取市は全国で1番目にスナック菓子に対する支出金額が多いことが分かります。
2位である札幌市と鳥取市では、約500円もの差があります。全国の平均と比べてみると約2000円もの差が生じています。スナック菓子1袋を150円ぐらいとすると、鳥取市では1世帯当たり全国の平均と比べて約13袋も多く購入していると言えるのです。
このように鳥取市のスナック菓子の年間支出金額が多いのは、子育て支援策に力を入れていることが挙げられるのではないかと考えます。
子育て支援策に力を入れている鳥取市は子育て世帯に人気となっています。その結果、スナック菓子が好きな年齢層が多く、スナック菓子の1世帯当たりの年間支出金額が全国的に見て高くなっているのではないかと考えます。
最後に
いかがだったでしょうか。「まんじゅう」や「スナック菓子の」の消費量が全国で1位であることに驚かれた方も多いのではないかと思います。
鳥取市が全国で1位という事実は、鳥取県・市に住む私たちにとって、とても嬉しいニュースなのではないでしょうか。
次回はこのシリーズの最後となる第八回、調理食品編についてです。こちらでも鳥取市が1位の食品がございました。是非、次回の記事もご覧ください。
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