日本の土地価格の傾向
日本の土地の価格は1991年を境に、バブル崩壊とともに低下傾向が続きました。しかし、2020年に日本で開催される東京オリンピックの影響で、ここ数年はわずかではありますが上昇傾向となっています。特に、東京都を中心に大阪府や京都府、神奈川県、愛知県などの都市を中心に地価が上昇しています。
そんな中、人口最少県であり人口減少が問題となる鳥取県における地域別の土地価格について皆さんご存知でしょうか?「知らない!」「気になる!」という方が多いのではないでしょうか。そこで、今回は鳥取県の土地価格について調べてみました!
鳥取県の土地価格
普段の生活の中、自分の住んでいる地域以外の土地の価格について考える機会は少ないように思います。鳥取県内の地域において、土地の価格の違いはどれくらいあるのでしょうか。国土交通省のデータをグラフにまとめました。
上記の表より、米子市が鳥取県内で最も土地の価格が高いということが分かります。続いて、日吉津村、鳥取市と続いていきます。3位である鳥取市と4位である倉吉市の間と、4位の倉吉市と5位である湯梨浜町の間が、比較的に差が開いているということが分かります。
鳥取県の地理上、鳥取県の土地の価格が高い地域は、米子市周辺であるということが読み取れます。 県庁所在地である鳥取市の土地価格が3位である要因として、鳥取市の範囲が広いことが考えられます。
土地価格に差がつく要因
地域における土地の価格はどのように決まっていくのでしょうか。土地の価格は、様々な要因によって決まります。その中でも、より重視される要因として挙げられるのが、土地における需要と供給のバランスであると言われています。
土地は、一つとして同じものは存在しません。それによって、ある土地が人気を集めると価格を上げるという選択を選ばざるを得なくなります。その結果、土地の価格が上昇します。
土地の価格を決める要素は他にもあります。例えば、その土地における特徴です。商業施設などの利便性や土地の高低差、最寄り駅までの距離、広い道路に面しているかなどが挙げられます。
また、土地の形状も価格に影響を与えます。形がいびつな土地よりも整っている土地の方が、価格は高くなる傾向にあります 。
土地価格上昇の影響
土地の価格の上昇は、様々な影響をもたらします。少し違う立場になるだけで、色々な損益が出てきます。そこで、土地の価格の上昇におけるメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
土地の価格の上昇によって、不動産の資産価値が上昇することになります。それによって、既にその土地における不動産を売却しようと考えている人にとっては、大きな利益となります。
また、その土地に住んでいる人にとっては、住宅ローンの借換えやリバースモーゲージ(自宅などを不動産の担保にして、自治体などからお金を借りて生活をし、契約が終了した後に、その担保を不動産に売却をして借入金を返す制度)などが有利になる可能性があります。
デメリット
土地の価格が上昇することによって受ける影響では、税金が上がることが挙げられます。不動産の所有コストである固定資産税の金額が、高くなると考えられます。また、土地の価格の上昇は学生たちにも影響を及ぼします。
その理由としては、マンションなどの賃貸住宅の賃料の上昇です。土地の価格の上昇によって、建設費用が高くなるからです。 このように、土地の価格が上昇することによって生じるデメリットは、たくさんあるということが事実です。しかし、土地の価格が上昇するということは、その地域における需要が高まったと言うこともできます。
最後に
今回は、鳥取の土地価格について調べた上で、土地の価格が何で決まるかということと、メリット・デメリットについて様々な視点で書きました。私たちが、現在住んでいる地域における需要が高まることは、その地域の住民にとっては嬉しいことであると考えています。
土地の価格があがることが街がよくなることではないと思いますが、一つの見方として賑わいや可能性のある街の土地価格は上がると言えます。鳥取県が可能性のある県となることで、まだまだ伸び代はあるかもしれません。
※今回は市町村単位で土地価格の平均を出しているため、細かく見ると土地価格が高い低いはそれぞれの市町村であります。
引用元
国土交通省地価公示・都道府県地価調査