鳥取型「新しい生活様式」が発表されました
2020年5月4日に新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を受けて、厚生労働省が新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」とその実践例を提示しました。
TOTTORI BUSINESS ONLINEではその中でも「名刺交換のオンライン化」という項目ついて触れた記事を以前発信しました。
そして先日の5月末に鳥取県が緊急事態宣言の解除を受けた後でも新型コロナウイルス感染症予防のため、鳥取県での新しい生活様式の取り組みが鳥取県のホームページで発表されました。
それが、鳥取型「新しい生活様式」です。その発表の中には、厚生労働省が発表した「新しい生活様式」についても触れられています。今回はこの鳥取型「新しい生活様式」についてご紹介します。
鳥取県庁：鳥取型「新しい生活様式」
厚生労働省が提示した「新しい生活様式」
鳥取型「新しい生活様式」に入る前に、まず、その前に5月4日に厚生労働省が提示した新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」とその実践例について紹介します。
ここでは大きく分けて4つの生活様式の項目があります。一つずつその具体的な実践例を示します。
一人ひとりの基本的感染対策
- 人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。
- 遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ。
- 会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。
- 外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用
- 家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
- 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う。
- 感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
- 規制や旅行は控えめに。出張はやむを得ない場合に。
- 発症した時のため、誰とどこで会ったかをメモにする。
- 地域と感染状況に注意する。
日常生活を営む上での基本的生活様式
- まめに手洗い・手指消毒
- 咳エチケットの徹底
- こまめに換気
- 身体的距離の確保
- 「3密」の回避(密集、密接、密閉)
- 毎朝で体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で療養
日常生活の各場面別の生活様式
買い物
- 通販も利用
- 1人または少人数ですいた時間に
- 電子決済の利用
- 計画をたてて素早く済ます
- サンプルなど展示物への接触は控えめに
- レジに並ぶときは、前後にスペース
娯楽、スポーツ等
- 公園はすいた時間、場所を選ぶ
- 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
- ジョギングは少人数で
- すれ違うときは距離をとるマナー
- 予約制を利用してゆったりと
- 狭い部屋での長居は無用
- 歌や応援は、十分な距離かオンライン
公共交通機関の利用
- 会話は控えめに
- 混んでいる時間帯は避けて
- 徒歩や自転車利用も併用する
食事
- 持ち帰りや出前、デリバリーも
- 屋外空間で気持ちよく
- 大皿は避けて、料理は個々に
- 対面ではなく横並びで座ろう
- 料理に集中、おしゃべりは控えめに
- お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて
冠婚葬祭などの親族行事
- 多人数での会食は避けて
- 発熱や風邪の症状がある場合は参加しない
働き方の新しいスタイル
- テレワークやローテーション勤務
- 時差通勤でゆったりと
- オフィスはひろびろと
- 会議はオンライン
- 名刺交換はオンライン
- 対面での打合わせは換気とマスク
鳥取型「新しい生活様式」
チラシには、「新型コロナ克服の三か条」「正しい手洗いの方法」「発熱・帰国者・感染者相談センター」が紹介されています。
厚生労働省の専門家会議で示された「新しい生活様式」が発表された上で、鳥取県が改めて鳥取にあった形、かつ、この時期に発表してまで皆様に伝えたかったことは、やはり、緊急事態宣言が解除されても気を抜いてほしくないということであると思います。
本チラシには初めに次のような言葉が書かれています。
緊急事態宣言の解除は「終わり」ではなく、新型コロナウイルスとの闘いの第２章の「始まり」です。気を緩めれば感染拡大を起こしかねません。
この「第二章」というのは緊急事態宣言解除後に、また以前のような生活様式に戻り再び感染拡大が起こる新型コロナウイルス感染拡大の第二波を言い換えたものだと思います。
また、チラシの中には「ダジャレ」が使われているなど、鳥取ならではの面白味のある要素があります。具体的には、「新型コロナ克服三か条」にある次の文章です。
・人と人 間が愛だ
・三つのもの 密だとミスだ
・幸せは 予防で呼ぼう
このように親しみやすさを含ませるなど、県民の意識を傾きかける工夫がなされています。
このダジャレは「鳥取県にはスタバはないけど、日本一のスナバがある」などのダジャレで有名な鳥取県知事である平井伸治知事の影響を受けたのかもしれません。ついクスっと笑ってしまうようなものになっているので、是非実際のものをご覧ください。
最後に
緊急事態宣言が解除された以降、幸いにも鳥取県には新型コロナウイルス感染者の確認は現時点ではありません(2020年6月10日の時点)。しかし、まだまだ気を抜ける状況ではないのです。
6月に入り、鳥取県は梅雨を迎え、これから熱中症などにも注意を向けていかなくてはならなくなります。このような状況の時こそ、一人ではなくて皆で乗り越えていく姿勢が大切であると言えます。
鳥取の皆さんは鳥取型「新しい生活様式」を参考に、感染対策をとりましょう。
なお、鳥取県庁のHPでは「正しい手洗いの方法」や「発熱・帰国者・感染者相談センター」についても紹介されています。是非、一度ご自身の目で確かめてみてください。