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今さら聞けない税金の基本

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税金とは

 税金とは、「社会で生きるために出し合う共益費」のことです。また、個人や企業は、国民が健康で文化的な生活を送るために税金を納める義務があります。

 税金には国税地方税があり、納め方には直接税間接税があります。

  • 国税:国民全体のために使う税金
  • 地方税:地域住民にとって必要なことに使う税金
  • 直接税:収入や贈与、財産などを得た人が自分で直接支払う税金のことです。
  • 間接税企業が納税する。

  具体的な税金の種類の分類は次のようなものです。

  • 直接税(国税):所得税、贈与税、相続税、法人税など
  • 直接税(地方税):都道府県民税、市町村民税、事業税、自動車税、軽自動車税、不動産取得税、固定資産税など
  • 間接税(国税):消費税、酒税、国たばこ税、たばこ特別税、揮発油税など
  • 間接税(地方税):地方消費税、道府県たばこ税、市町村たばこ税、ゴルフ場利用税、入湯税など

 初めて聞くような税金が沢山あったのではないでしょうか。このように税金には多くの種類があり、税によって納め方納める先が違ってくるのです。

あらゆる税金

 私たちはあらゆる場面で税金を納めています。普段、我々の生活によく関わってくる税金のいくつかの例を紹介します。

消費税

 全ての商品、サービスに手取り段階で課税されます。現在(2020年7月)の消費税率は10%です。

所得税

 個人の所得の多さに伴ってかかる税金のことです。計算方法は「課税所得(所得-所得控除)×税率-税額控除」です。

固定資産税

 土地や家屋、償却資産などの固定資産を所有している人が納める税金のことです。税額は「自治体が決定した評価額×1.4%」です。

ガソリン税

 53.8円/1Lの税金が課せられます。

不動産所得税

 土地や家屋などの不動産を所得した時にかかる税金のことです。

  • 土地の税額の計算方法は「土地の税額=固定資産税評価額×0.5×3%-税額控除」です。
  • 家屋の税額の計算方法は「家屋の税額=(固定資産税評価額-控除額)×3%」です。控除額は建設時期によって異なります。

酒税

 税率は種類/品目ごとに異なります。例えば、ビールは22万円/1L、日本酒はは12万円/1L、ワインは8万円/1L

たばこ税

 たばこにはあらゆる種類の税金がかかります。「国たばこ税」「道府県たばこ税」「市町村たばこ税」「たばこ特別税」それに「消費税」が加わり、税負担率は63%となります。

法人税

 事業を通じて所得を得ると、会社の所得税である法人税や、法人事業税法人住民税を払わなくてはなりません。

税金が何に使われているのか

 ここまでで、我々は生活のありとあらゆる場面で税金を納めなくてはならない、ということが分かったと思います。では、集められた税金は実際何に使われているのかが気になると思います。以下にいくつかの例を紹介します。

  • 義務教育
  • 道路や公園の建設/整備
  • 福祉や医療サービス
  • 衛生的な環境の整備
  • 治安や防災組織(警察や消防)の運営 ・公的年金などの社会保障の一部

 どれも、我々が平穏な日常を過ごすために必要な場面に使われていることが分かると思います。

終わりに

 いかがだったでしょうか。今回触れた内容は税金の超基本に当たる部分です。既にご存じの方も多いと思います。しかし、国税や地方税の分類などを見ると、改めて税金の種類の多さに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今後、「所得税・住民税の税額の決まり方」や、「税金の経済的な問題点」など、税金の深い部分の話も紹介していきます。

参考文献

節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本

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