事例

鳥取大学の農業サークル、「旬むすび」

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「旬むすび」とは

 「旬むすび」とは、鳥取大学生で構成している農業サークルです。「旬の野菜を食卓にむすぶ」というコンセプトを掲げ、自ら旬の野菜を栽培し、地域の方々への販売活動やコラボレーション企画を通して、旬を届ける活動をしています。2021年4月現在、地域学部生と農学部生が在籍しており、合計7名で活動しています。

メンバーの様子

ラーメン店や地域団体と協働

 旬むすびは毎週土曜日に鳥取コナン空港の側にある圃場で、旬の野菜の栽培管理をメインに活動しています。さらに2020年度は「今を粋ろ 鳥取大学前店」様と一日限定のラーメンコラボ企画を開催させていただきました。旬むすびの畑で収穫したジャガイモやエダマメなどの旬の夏野菜をふんだんに使用した限定メニューを提供しました。

 今粋さんとのコラボ企画は、過去に3回開催させていただいたのですが、午前中でほとんどが売り切れてしまうほど毎回人気の企画です。

 また、鳥取県最大のママさんのコミュニティグループである「Tottori Mama`s」様と親子で楽しめる農業体験イベントを開催しました。この農業体験イベントは一般的な農業イベントとは少し異なります。

 参加してくれた子ども達が野菜オーナーとなって旬むすびが候補に挙げた野菜や品種の中からお気に入りの品種を選び、種まきと収穫を体験します。野菜の肥培管理は旬むすびがおこない、成長過程は毎週事前に個別で登録していただいた旬むすびの公式ラインから配信し、お伝えします。

 子ども達は週に一回配信される野菜の様子をみて、自分が選んだ野菜の成長に驚きを発見し、楽しんでもらっています。

 最後に収穫期に収穫しに来られ、ご家庭で旬の野菜を楽しんでもらっています。野菜嫌いがなくなったという声をいただき、旬むすびメンバーにも大人気の企画です。現在ジャガイモを用いて、2回目を開催中です。

 そのほか鳥取駅前で開催されたマルシェなどにもちらほら出店しています。

活動の中のこだわりや工夫

 ただ収穫した野菜を販売するだけではなく、旬むすびの「旬の野菜を食卓にむすぶ」というコンセプトをコラボ企画を通して体現化することを意識して活動しています。

 農業は天候や気温にかかわらず活動するので、しんどいときも、旬むすびのメンバーが「旬むすびの活動は楽しい」と思えるようになるにはどうしたらいいかということを考えながら活動しています。

やりがいを感じる機会

 様々な旬むすびの取り組みを通して、旬むすびを知ってもらい、また旬むすびの野菜を食べてもらうことが一番のやりがいかなと思います。

 今粋コラボでは「おいしかった!」とおっしゃってもらえたとき、Tottori Mama`sさんとの農業イベントの企画では、子ども達が野菜を好きになれたという声をいただいたり、イベントの際に楽しそうにしてくれている姿を見ることができたときです。

「旬むすび」の展望

 旬むすびの活動は自ら野菜を栽培し、はじめて旬を食卓に結ぶという活動ができます。今年はさらに生産力を向上させ、よりたくさんの野菜を生産し、地域の方々とコラボ企画をさせていただくことによって、より多くの人たちに旬をむすんでいきたいです。

 また「旬をむすぶ」ということを体現化していくことをさらに強化していきたいと考えています。さらに、今年は全国メディアに旬むすびの活動を取り上げていき、全国に活動を知ってもらいたいという目標も持っています。

「旬むすび」よりメッセージ

 旬むすびでは公式HP、Facebook、Instagram、Twitterを通して日々の活動を配信しています。是非いいね、フォローをしていただき、旬むすびに注目してもらいたいです。

プロフィール

名前:寺田晃盛 (てらだ こうせい)

所属:鳥取大学 農学部 生命環境農学科 国際乾燥地農学コース 3年

年齢:20歳

連絡先:tell :090-8387-5134
    mail: kosei.terada.kyoto@gmail.com

紹介文:京都府出身。農家の方が経営している幼稚園に入園したため、物心ついたころから植物に興味を持つ。小学校の時に子ども農業雑誌に掲載される。高校は地元の農業高校へ進学し、農業高校生の甲子園と呼ばれる農業クラブ全国大会で最優秀賞を受賞する。その後、高校の在学時にマレーシアに渡航したことをきっかけに、発展途上国の農業に興味を持つ。その後、鳥取大学農学部に進学し、乾燥地の農業について学んでいる。2019年秋から旬むすびの代表に就任し精力的に活動している。

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