座りすぎの日本人
「日本人は、座りすぎ」。普段の私たちの生活を振り返ってみると、生活スタイルが座ることを中心としたものになっている人も多いのではないでしょうか。
オーストラリアの研究機関が行った調査では、日本人は一日に420分(7時間)も座っているということになります。この数値は、世界20カ国中、一番多い時間です。
この結果から私たちの普段の生活では、座っていることが多いと言われているのです。しかし、私たちにとって7時間も座っているという自覚は、ほとんどないのではないでしょうか。そこで、日ごろの生活を例に見ていきます。
ビジネスマンでは、一日8時間勤務と考えると、そのうちの4時間はデスクワークをするとします。学生の場合は、4時間のデスクワークではなく、机での授業です。仕事や学校に行っている時以外にも、座って過ごす時間は他にもあります。例えば、食事の時間やテレビを見るとき、読書をする時間などです。
こうして見ると、一日7時間座って過ごしているという事実は、間違いではないと言えるのではないでしょうか。
その一方で、座りすぎは良くないという研究結果があります。健康に対しての悪影響や集中力の低下などです。そこで、座りすぎる環境を変えるために私は、「スタンディングデスク」での作業をおすすめします。
健康に対しての効果
「スタンディングデスク」での作業は、その名の通り立ちながらの作業となります。立ちながらの作業は、しんどいという一面がありますが、座っての作業に比べて健康に対して良い面があります。
一般的に、座るという行為で健康への影響として挙げられるのは、血流が悪くなることと筋肉の代謝が低下することです。血流や筋肉の代謝が低下することによって、心筋梗塞や脳梗塞、肥満などの健康のリスクが高くなります。
しかし、スタンディングデスクを取り入れることによって、積極的に足を使うことになるのです。足は、筋肉が多いため、第二の心臓と言われています。
そのため、筋肉の多い足を使うことによって、血行が促され健康に良い効果を与えてくれるのです。
集中力への影響
スタンディングデスクは、健康以外に作業の面に対しても良い効果を与えてくれます。それは、集中力を高めてくれるため「生産性がUP」するということです。
立っての作業になると、自然と座っている時よりも姿勢が良くなります。姿勢が良くなることで、呼吸機能が向上するのです。それによって、脳に送られる酸素が増加して集中力が上がります。
また、健康に良い理由として挙げましたが、血流が良くなることも集中力が上がる原因となるのです。血流が良くなることで、脳に送られる血液の量が増え、集中力が上がり持続するようになります。それに加え、立っての作業になるため「眠気の予防」となるのです。
これらの点によって、生産性がUPするのではないかと、私は考えます。しかし、逆に立ちっぱなしになると、他の悪い点も出てきます。人間は、長時間同じ姿勢でいるのは好ましくないのです。
そのため、私がおすすめするのは、時間を区切ってスタンディングデスクと机を使い分けることです。
最後に
これは、全てのことに言えることですが、スタンディングデスクを取り入れても必ずしも結果が出るということではありません。ある報告によると、スタンディングデスクを取り入れての成果は2か月後からという情報もあります。
そのため、この記事を通して、スタンディングデスクを取り入れるかを考える一つのキッカケになればと思っています。