衰退する商店街
突然ですが、頭の中で商店街を想像してみてください。
私は夕方にたくさんの人々で溢れかえり、暖かくにぎやかな風景を想像します。しかし、近頃は、そのような風景を見ることが少なく、シャッター街が増え、活気のなくなった地方の景色を見ることが多くなったと思います。
鳥取駅前、倉吉駅前、米子駅前を想像してみてください。シャッター街を思い浮かべる人は少なく無いと思います。
今回はシャッター街について考えていきます。
シャッター街とは
シャッター街とは、シャッターを下ろし営業をしていない商店や事務所が並び、衰退した商店街を表す言葉です。
商店街は街の賑わいを象徴する場所であり、商店街の衰退は街の衰退と言っても過言では無いかもしれません。
シャッター街が増える原因
まず知っていただきたいことが、シャッター街がふえる原因は一つではなく、あらゆる要素が複合的に作用することで起こると言われています。数ある要素のいくつかを並べると次のようなものが挙げられます。
- 自動車の普及により、都市部に行く人々が増えた
- 自動車の普及により、商店街を歩く人が減った
- 空き店舗を貸すのが面倒、私用にしたいなどの理由で空き店舗を貸し出す大家が少ない
- 空き家の二階に引退後も居住することから店舗の貸し出しを渋ってしまう
- 夜のみ営業の店舗の増加
- 店自体の魅力不足
宮崎県日南市の事例
宮崎県日南市では、まちづくりのプロの藤亮太さんと田鹿倫基さんが市長によって任命され、活気のなくなった日南市の中心にある油津商店街の再生と、市外からの外需を獲得し日南市に新たな雇用を生むことを計画しました。
まず、二人は実際に日南市で暮らし、日南市民と同じ目線でまちづくりを考えて、市民が自発的に参加したくなるようなイベントを次々と開催し、「商店街にきたら面白いことがある」という印象を市民に与えました。また、情報発信の活発な企業と協力し、日南市の様々な魅力を外部へ発信していったのです。
その結果3年でシャッター街を再生することに成功し、数々のベンチャー企業が進出しています。
都市部にあるような魅力に勝つことは難しいですが、「気軽に行けて」「いったら何か面白いことをやっている」という雰囲気を作っていくことで商店街の魅力が増え、シャッター街の数を減らすことができると感じました。
詳しい日南市の話が知りたい方は こちらのリンク「https://greenz.jp/2016/05/31/nichinan_shutter_saisei/」よりご覧ください。
最後に
鳥取県にはシャッター街が多く存在しています。
しかし、鳥取には「面白いこと」をしている方々もたくさんいます。鳥取の方々がその魅力を知り、商店街に訪れる楽しさを増やしていければ、かつてないほどの活気ある商店街の景色を見ることができると思います。
商店街の新しい未来について、もっと考えていくことができればと思います。