旬刊政経レポートとのコラボ
月に一度、旬刊政経レポートと記事交換をするコラボをさせていただいています。第七回目は【「ビーチテニスには夢がある」西日本シェア1位の販社が鳥取に拠点】という記事を掲載させていただきます。
RBTC株式会社
東京に本社を置き、沖縄県を拠点に、ビーチテニス用品の販売や普及活動などを手掛けてきたRBTC㈱(辻昌宏代表)が、鳥取市吉成南町1―18―3―5に支店を設立した。
同社は、ラケットなどビーチテニス用品の仕入れ、販売を行う会社。同社しか扱っていないメーカーのものもあり、全国のビーチテニス連盟支部などを通じ、長年の営業活動によって構築した販売網で、西日本ではシェア8~9割を誇る。
辻昌宏代表は、実は現役のビーチテニスプレーヤー。現在の日本ランキングは30位(令和2年1月15日付)だが、最高で12位だったことも。しかも始めたのは6年前、44歳の時だというから驚きだ。
「それだけでも、夢のあるスポーツでしょ」と笑う辻代表は「競技人口は全国で1万人程度ですが、これから増えていくと思います。日本一人口の少ない鳥取県でビーチテニス人口を日本一にする。そして将来は日本代表をここから輩出する、そういう夢をもって、鳥取にやってきました」と話す。
池袋の大手百貨店で長年、販売や販促企画に携わっていたという辻代表。テニスは中学生の頃からの経験者だが、ビーチテニスを知ったのは愛読していたテニス漫画のワンシーンから。
「どんなものかと実際に試合を観に行きました。独特な形のラケット、ノーバウンドのラリー、非常に面白いスポーツだなと。やってみると奥は深いですが誰でも入りやすく、全くの未経験者でも30分くらいの練習で試合に臨めてしまう。そういう気軽さも売りです」。
サラリーマンをしながら競技を続けた辻代表。会社設立のきっかけは、ちょっとした道具へのこだわりからだった。
当時、専用のラケットは神奈川県に拠点を持つ1店舗、しかも通販のみでしか買うことができなかった。試し打ちもできず、自分に合うラケットを探すのに苦労したそうだ。
メーカーも限られており、友人の勧めで海外から直接購入することに。イタリアの『トムカルーソ』というブランドに連絡したところ、「日本で売らないか」という話に発展。思わぬきっかけでRBTCの設立、用品販売事業の開始に至っている。
百貨店を辞めた辻代表は、選手をしながら徐々に事業を本格化。ビーチスポーツの盛んな沖縄県に移住し、試打用のラケットを抱え、西日本を中心に営業活動に奔走した。
日本ビーチテニス連盟鳥取県支部長でもある、一般社団法人すなばスポーツの岸本雄司氏とは、ビーチテニスを通じて以前から知り合いだった。
岸本氏と交流を重ねる中で、鳥取県に可能性を感じた辻代表は、先に述べた『夢』と共に事務所機能の移転と移住を決めた。
「何と言っても鳥取の砂。鳥取の海岸の砂は、ビーチスポーツに非常に適しているんです。ビーチも多く、美味しいものが多いことなど、おもてなしの質も高い。大きな可能性を感じた」。
ビーチスポーツは老若男女、誰でも始められ、砂の上なので、楽しく競技しているうちに自然と体幹が鍛えられ、ケガもしにくいという。
同社では今後、トレーニングにも生涯スポーツにも向いているビーチテニスの普及と共に、健康増進や社内研修の素材等として、企業などでのレクチャーもしていきたい構えだ。コロナ禍で進んでいないが、屋内コートの設置も考えているという。
最後に
辻代表は「44歳で始めて国内12位になれる。若い頃から始めれば、日本代表も夢じゃない。
まずはこのスポーツを知っていただき、実際にやってみる。そんな機会をどんどん増やしていきたいですね」とした。