突然ですが、鳥取県にはどれくらいの事業所があると思いますか?この記事では、鳥取県にはどのぐらいの事業所があるのか。そして、それは全国で比べるとどれくらいの多さなのかを紹介していきます。
また、そのデータが表すこれからの鳥取県の可能性についても紹介していきます。
鳥取県の事業所数
まず鳥取県には平成28年の時点で25,718事業所あります。これは全国順位47位になります。
次のデータは、鳥取県内にある人口千人当たりの事業所数のデータです。少し古いデータですが、平成28年のトリねっとの統計課「経済基盤」のデータをまとめたものです。
グラフより、平成28年において、県内の人口千人当たりの事業所数は、全国の平均に比べて鳥取県は高い数値となっています。平成28年の時点で、鳥取県は人口千人当たりの事業所数が全国で26位でした。
事業所と言うのは、事業を行う施設が存在するところを言います。私企業だけでなく、自治体や公共企業などの事業も含みます(コトバンクより)。また、このデータで取り扱っている事業所は、民営事業所のことであり、事業内容等不詳のものは除いたものです。
鳥取県内にある事業所数は、平成28年の時点で25,718となっています。この数値は、全国で47番目の数値です。平成28年の総事業所数は、5,340,783となっており、鳥取県内にある事業所数は全国の総事業所数の約200分の1程度しか占めていません。
鳥取県の地域別事業所数
続いて、鳥取県の地域別に人口千人当たりの事業所数のデータを見ていきます。
グラフを見て分かる通り、日吉津村が飛びぬけて高い数値となっています。次いで、倉吉市、日野町、日南町と続いていきます。一方、大山町や八頭町、伯耆町、南部町はかなり低い値となっているのです。
このように、鳥取県の人口千人当たり事業所数は全国的に見ると高い位置にありますが、鳥取県内で見てみると、地域差が非常に大きいと言えます。その土地の「人口構成」や「地域の状況」によって、事業所の数は大きく異なってくるのではないかと考えます。
なお、今までの「データで見る鳥取」において、日吉津村が上位にランクインする理由の一つとして、人口が少ない割りに生産性が高いことが挙げられます。
事業所数の中で第3次産業が占める割合
事業所と言っても、それぞれの事業所で行っている事業は様々です。しかし、現在、商品やサービスを分配する産業である第3次産業が、日本の産業構造の7割を占めています。
産業構造については以前にも紹介しました。興味がある方はぜひ、ご覧ください
その第3次産業が鳥取県内の事業所の総数に占める割合は、83.83%となっています。この数値は、とても高い値となっています。全国の平均は、81.61%となっており、鳥取県は全国で4番目に高い順位です。
このことから、鳥取県は第3次産業に関する事業所が多いことが想定されます。鳥取県は人口が全国で一番少ない県となっていますが、豊かな自然などが多く、たくさんの魅力があります。そのため、観光業も盛んです。
事業所の数=経済規模ではありませんが、現在鳥取県内にどれだけの数の事業所があるのかを知っておくことで、県内の市場規模を推定することも可能です。今後の鳥取県内の事業者に新しいサービスを展開する企業は、知っておきましょう。