事例

鳥取県の農業法人「有限会社村岡オーガニック」

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【旬刊政経レポートとのコラボ】

 月に一度、旬刊政経レポートと記事交換をするコラボをさせていただいています。第二回目は「有限会社村岡オーガニック」様のインタビュー記事を掲載させていただきます。

植物を通して人を幸せにする、新しい産地を目指す有限会社村岡オーガニック

 東伯郡北栄町東高尾419-4で花、野菜の育苗を営む㈲村岡オーガニック。2010年には同社が研究を重ねて作り上げた、「マドンナの宝石 ピンク」がフラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

 村岡佑基氏は「現在は私と弟(朋典氏)が中心となって事業を進めています。私たちは共に農産物輸出額が世界で2位のオランダの花の会社で研修しました」と話す。それから同氏は東京で人材派遣業の営業を経験し、同社に入社した。入社当初は経営が厳しい時期もあったがペチュニアの開発をきっかけに事業が拡大したという。

 「経営理念として、植物を通して人を幸せにするという考えがあります。苗を作ることはただの手段です。この苗を買って作物を作る方々が儲かって幸せになってくれないと我々の仕事もないんです。それを求めると我々の就労環境を充実させることも重要ですし、作っておしまいじゃなくてどんなフォローができるのを考えた方が面白いですよね」と同社のこだわりを話す。

 創業当初、同社は地域の特産物でもあるスイカの育苗がメインだったが、今では安定した収穫を確保できるキャベツやブロッコリーなどの育苗も営んでいる。背景には従業員への思いがある。

 村岡氏は「スイカだけだと秋は空いてしまうんです。農場が年間通じてうまくまわるようにして従業員の生活を守らないといけません」としている。

 同社の苗は花、野菜ともに評価が高く、業績も好調。その強みには品質はもちろんだが、地道な営業活動が成果を上げている。

 「この業界では、市場の展示会にまで出店する企業は全国的にも珍しい。我々はそれをやってきました。そうするとバイヤーさんに顔を覚えていただけます。同品質のものが市場に出た際、顔の知っている人から買おうと思ってもらえる」と人と人との繋がりを深めることにも力を入れている。

 今後の事業展開については「“冬取り新玉ねぎの産地”を作ろうと考えています。そもそも冬取りの新玉ねぎの単価が高いというのは分かっていました。どうしてみんなやらないのかというと育苗が難しい。しかし、我々は育苗を生業をしています」と話す。

 新玉ねぎは消費量も多く、玉ねぎなので腐りづらい。販売期間が長いためロスも少なく、需要も高い。

 「生産のローテーションの一つに入ってきてくれたら生産者の利益も上がる。そうすることで苗から鳥取に“産地”を作ることができる。我々だけでできることは限られていますから、多くの人を巻き込んで地域を盛り上げていきます」と先を見据えている。

会社情報

有限会社村岡オーガニック

鳥取県のちょうど中央に拠点を構える。経営理念である「植物を通して人々を幸せにする」をモットーに花苗、野菜苗の生産販売を行っている。

公式YOUTUBEチャンネル

公式HP

村岡オーガニックでは2021新卒求人も行っています。興味がある方は下記URLからお問合せください。

村岡オーガニック2021年卒求人

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