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大きな支出の判断に役立つ、「生涯賃金の予測」

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 突然ですが、「生涯賃金」について考えたことはありますか?

 ご自身の残りの生涯賃金を予測して、これから個人で必要になってくると思われる大きな支出を考えるきっかけになって欲しいと思い、今回は、生涯のマネープランについての情報を発信していきます。

残りの「生涯賃金」の予測

 実は、自分の残りの生涯賃金は簡単な計算によって、ある程度予測することができます。計算と言っても、決して難しいことではありません。単純に「残りの労働時間」×「残り期間の平均年収」をすれば「残りの生涯賃金(予測)」が求められるわけです。

 ここで次の表をご覧ください。

 厚生労働省によると、年代別賃金の割合の全年齢平均は、会社員であれば20代前半を基準にして、男性は1.6倍、女性は1.2倍程度になります。

 よって皆さんの残り生涯賃金は次のような流れで計算することができます。

大きな支出の予想

 次に、これから個人に降りかかってくると思われる大きな支出の予想をしていきます。

結婚資金 

 結婚と言っても、だれもが想像できる費用以外に沢山の費用が掛かります。どのようなものが必要か次の表よりご確認ください。

 結婚から新婚旅行までの合計費用の平均は約470万円です。しかし、婚約者と二人で考えていくことが大事です。

子どもの教育資金

 幼稚園から大学まで、全て公立の学校でも1,000万円ほどのお金が必要です。私立の場合は、もっと多くお金が必要になります。

住宅購入の頭金

 物件価格の2割ほどを用意すべきとすると、3000万円の家なら300万円~600万円を貯めなければなりません。

老後資金

 2人以上の世帯で主世帯が60~69歳の平均貯蓄額は、2382万円です。  (出典:総務省「家計調査報告」平成29年)

いざというときのお金

 生活費の3~6か月分を最低でも準備しておくことをお勧めします。

その他の必要資金

 車の購入費、出産費、子どもが巣立った時の支援費用やなど、ご自身の状況に対応して設定してください。

「生涯賃金」の予測をすることで計画的にお金を貯めよう

  今回、本記事では「生涯賃金」の計算方法と、人生の中で必要となる可能性の高い大きな支出についてご紹介いたしました。自身の生涯賃金を客観的に把握することで、計画的な貯蓄や、投資への判断基準などを明確に持ちましょう!

参考書籍

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