ミレニアル世代とは!?
皆さんは「ミレニアル世代」という言葉を聞いたことはありますか?厳密には1981年から1996年に生まれた人々を定義しているようですが、一般的には2000年以降に成人する世代のことを指します。海外では「ジェネレーションY」と言われます。
また、「デジタルネイティブ」とも呼ばれる世代であり、生まれついてインターネットやスマホ、ITに触れていて、他の世代よりもITリテラシーが高い傾向にあります。今回はそんなミレニアル世代について紹介していきます。
ミレニアル世代とZ世代
まず初めに、「ミレニアル世代」と併せて語られることの多く、同じ意味の言葉として間違えられがちな「Z世代」について少し紹介していきます。Z世代とは厳密には1996年(1990年代後半)から2012年(2010年代)に生まれた世代と定義されています。一般的にはミレニアル世代の中でもより生粋のデジタルネイティブ世代とされています。
例えば、ミレニアル世代の中でも上の世代の方はデジタルの創成期を支えてきたパイオニア的存在だとすると、Z世代は生まれついた時からデジタル環境に囲まれてきたネイティブ世代と言えるでしょう。しかし、ここではZ世代もミレニアル世代の一部だと捉えて、まとめて考えていきたいと思います。
ミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代は他の世代とは違った側面を多く持っています。その中でも「自分の心地の良い居場所により浸りがち」という点が他の世代と比べて特徴的です。現代の社会は、自身で情報やコミュニティを選択し、簡単に変更しやすい環境です。それにより、自分の心地の良い環境に身を置くことがより簡単になってきているのでしょう。
例えば、SNSで自分好みのアカウントだけをフォローすることによって自身にとって興味のある情報のみを選別して得ることができます。また、以前と比べて転職が「当然のこと」として世の中で認められてきていること、少子化で子供の数は減少している一方で、大学の数は増加していることから大学へ行くという選択肢が以前よりも容易になってきていることなどからコミュニティも選択、変更がしやすくなっていると言えるでしょう。
ミレニアル世代の働き方
近年日本では働き方改革が大きく取り挙げられています。ここ10数年程度でも随分働き方も変わってきています。例えば、日本のパワハラ相談件数も右肩上がりに上昇しているという事実から、今まで潜在的だったパワハラに対する問題意識が高まっていると考えることができます。
また、専業主婦が減少し、共働き世帯が増加しているデータがありますが、これは、女性の社会進出が少なからず進んできている証拠なのではないでしょうか。このように、ミレニアル世代はその恩恵を一番受けているのかもしれません。ただ、まだまだ諸外国と比較して日本の働き方には改善の余地があると言われています。
ここで話が少し変わりますが、ミレニアル世代が会社に求める要素について面白い話題を紹介します。皆さん、「マイナビの大学生就職意識調査」をご存知でしょうか?これは、マイナビが学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、毎年実施しているものだそうです。
今回最新の調査(2020年卒)で、仕事において「やりたい仕事」よりも「安定」を求める声の方が大きい結果となったそうです。これは集計依頼初めて(2001年卒)のことだそうです。ミレニアル世代が自分たちにとって「心地の良い居場所」を仕事ではなく、プライベートに求めている事がわかるような結果なのではないでしょうか?
最後に
今回、ミレニアル世代の特徴と働き方についてみてきました。ミレニアル世代はこれからの日本社会を担っていく世代ですが、日本では「ゆとり世代」と呼ばれたりしています。しかし今回の記事で、どのような環境で育ち、どのような認識、概念を持っているのか少しはご理解いただけたのではないでしょうか。
世代論で、「ミレニアム世代はゆとりだから」という決めつけをせず、あくまで1つの社会背景として受け取って頂き、世代を超えて対話していく必要があると思っています。そこで、もっと彼らのことについて知りたいと思われたのであれば、ミレニアム世代の利用率が非常に高いSNSで彼らのよりリアルな声を聞いてみるのも良いかもしれません。また、今回記事を書くにあったて参考にさせて頂いたサイトのリンクも貼っておきますので是非利用してみてください。
参考文献
『ミレニアル世代のお金のリアル』