「マルサンアイ株式会社」は、愛知県岡崎市仁木町字荒下1番地に本社を置く味噌と豆乳を製造販売する食品メーカーです。豆乳の国内シェアは全国2位です。そんな「マルサンアイ株式会社」は、鳥取県に「マルサンアイ鳥取株式会社」を設立され、鳥取県に生産拠点を構えています。
本記事では、「マルサンアイ鳥取株式会社」の企業紹介や、新型コロナウイルスへの対応など最近の取り組みを、「マルサンアイ鳥取株式会社」の代表取締役社長でいらっしゃる兼子明様の取材を通してお伝えしていきます。
「マルサンアイ鳥取株式会社」の紹介をお願いいたします。
「マルサンアイ鳥取株式会社」は愛知県岡崎市にあります「マルサンアイ株式会社」から派生した子会社です。マルサンアイは元々お味噌を売る会社でしたが、同じ大豆つながりということで1980年ごろから豆乳を開発して、日本豆乳市場のトップとして作っていました。
鳥取県に豆乳の工場が出来たのは2014年、そこから豆乳を売る子会社としてマルサンアイ鳥取株式会社が立ち上がりました。
「マルサンアイ鳥取株式会社」にしかない強みなどありますか?
グループ会社の中なので、基本的には親会社の下にはありますが、一つの法人として鳥取県に合った形で、運営していけるところが強みです。
別法人であるがために親会社のやりかたに縛られないフットワークの軽さが実現でき、実際に働く人たちの要望を見ながら、独自に動いていけるという良さがあります。
また、人によっては良くないと思われるかもしれませんが、いわゆる転勤がない、という点も鳥取でしっかりと生活設計が立てられることから、一つの特徴だと思います。
鳥取県のどのような点が御社のビジネスにとって有利な点ですか?
豆乳というのはたくさんの水が必要です。鳥取県に進出する際も最初にこちらから投げかけたのは、「水は出ますか」と「豊富な水はありますか?」という質問でした。
今私たちは河原町の千代川のほとりに建っていますので、千代川の伏流水を使うということで豊富な水使えるというのが鳥取のメリットだと思います。
また、進出した当時も鳥取県の誘致活動は盛んで、食品政策がかなり良かったというのが現実的にはあります。それを基に今の安定的な経営ができるというのも特徴です。
新型コロナウイルス感染症の影響で何かしらの動きはございますか?
紙パックの豆乳というのは冷蔵庫に入れる必要がなく日持ちする商品ですので、土曜日も含めてフル生産しております。
もしも感染者が出た場合、工場の生産高が減少するなどの影響で社内の内定取り消しが起きたりはしないかという心配につきましては、少なくとも工場でのフル生産は続きますので会社としてそのようなことをすることはありません。
今後マルサンアイの事業を通じてどのような未来を描いていきますか?
私達は大豆を使うというキーワードは外さず、みそ、豆乳、それから大豆タンパクや、植物タンパクをキーワードとしたことをしていきたいと思います。
例えば、豆乳でも今はドリンクですが、牛乳と同じようにチーズや、ヨーグルトなども作ることができます。実際にヨーグルトはかなりできているので、次はチーズや植物性タンパクに特化したものがこれから先のビジネスにつながっていくのではないかなと思います。
今の若者へのメッセージなどあればお願いいたします。
何事にも興味を持って、誰かにストレートに話せるぐらいにその興味を表に出していけると良いと思います。
会社情報
企業名:「マルサンアイ鳥取株式会社」
社員数: 65人 (男性44名、女性21名)
社長: 兼子 明
会社概要: 2017年、マルサンアイはより多くのお客様においしい豆乳を届けるため新たに鳥取県に豆乳向上をオープンしました。敷地面積26,862㎡、建物の全長約175m、最新鋭の設備を有する豆乳工場です。