鳥取の地域を支える取り組み
新型コロナウイルスによって、活動の自粛が求められ、鳥取県内の経済活動は大きな影響を受けました。その中でも、飲食業や観光業への影響は特に大きなものとなりました。
鳥取県では、影響を受けた地域の活性化を図ろうと、市町村独自の取り組みを行う地域が多くあります。TOTTORI BUSINESS ONLINEでは、その取り組みの一部を以前にも紹介しました。この記事では、以前紹介しきれなかった取り組みについて発信していきます。
以前、TOTTORI BUSINESS ONLINEで紹介した鳥取県内の市町村の取り組み記事はこちら
地域経済と学生支援
緊急事態が解除された現在、鳥取県で少しずつですが街の人通りが増え、街の活気を取り戻す過程を歩んでいるのではないかと感じます。各市町村では、落ち込んだ街の活気を取り戻そうと、市町村内での消費を促す様々な取り組みが行われています。
倉吉市
倉吉市では、新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた飲食業や観光業に対し、スピード感のある支援活動が開始されます。倉吉市内の飲食店やお土産店などに利用できる商品券です。
◎くらよしプレミアム付観光振興券
- 1セット3000円分(500円券×6枚)を1500円で購入可能
- 高校生以上の方1人につき3セットまで
- 倉吉市内に通勤や通学をされる方をはじめ、観光客も含め幅広く購入できる
「くらよしプレミアム付観光振興券」は、先着順に販売・ご利用いただく形となっています。数に限りがありますので、ご注意ください。
詳細はこちらから「くらよしプレミアム付観光振興券」
若桜町
若桜町では、新型コロナウイルスによって、若桜町内での消費が落ち込みました。そんな状況を改善するため、若桜町民全員に「若桜まるごと商品券」の発行が予定されています(2020年6月19日現在)。
◎若桜まるごと商品券
- 1人当たり1万円(1000円券×10枚)分を若桜町民全員に配布
- 利用期限は、7月20日(予定)~令和3年1月31日まで
対象となる若桜町民は、令和2年7月1日時点において若桜町の住民基本台帳に記録されている方です。
詳細はこちらから「若桜まるごと商品券」
智頭町
智頭町では、新型コロナウイルスによって影響を受けた地元の商店街の活性化・緊急経済対策として、地域通貨「杉小判」が配布される予定となっています。
◎杉小判(すぎこばん)
- 1人につき5枚(5000円相当)を配布
- 配布時期は令和2年6月下旬(予定)
- 利用期限は、手元に来てから令和2年10月31日まで
詳細はこちらから「杉小判」
南部町
南部町では、新型コロナウイルスによって売り上げが落ち込んでいる南部町内の飲食店を支援しようと、お得な商品券が販売されます。販売対象は、南部町民または南部町に勤務されている方です。南部町全体で合計1000冊販売予定となっていますが、各店舗の販売数には限りがありますのでご注意ください。
◎未来に使える南部町内飲食店応援チケット
- 5000円分(500円券×10枚)を3000円で購入可能
- 利用期限は、令和3年3月31日まで
- 利用可能店舗は、17店舗となっています。
詳細はこちらから「未来に使える南部町内飲食店応援チケット」
コロナ禍の学生を支援する取り組み
新型コロナウイルスは学生の生活にも大きな影響を与えました。アルバイトの収入面から学習面まで様々な影響を受けたため、以前とは違う生活様式が求められています。そんな学生を支援しようと、鳥取県内の各市町村では様々な支援活動が行われているのです。
北栄町
北栄町では、大学生や専門学生等を対象に、学生生活の維持や継続の安定化を図るために生活支援金が支給されます。
◎北栄町生活支援金の給付
- 自宅通学の人は5万円。それ以外の人は、10万円を支給
- 対象は、申請時に大学や専門学校、高等専門学校(4学年以上)に在籍している人
- 手続きの期限は、必要書類の提出を2021年1月31日までに
詳細はこちらから「北栄町生活支援金の給付」
琴浦町
琴浦町では、新型コロナウイルスによって以前とは全く異なる生活を余儀なくされている学生に対し、少しでも元気になってもらえるように琴浦町の産品を無料で配送する取り組みが始められます。
◎ことうらエール便
- 送られる品は、琴浦町産米や鳥取牛カレー、牛骨ラーメン、お菓子など
- 無料で配送
- 対象は、専門学校や大学に所属し、自宅以外から通学されている琴浦町出身で高校卒業~20歳代の方
- 申込み方法は、インターネットもしくはメール、郵便または持参(ご家族の方でも可)
詳細はこちらから「ことうらエール便」
日南町
日南町では、アルバイト収入の減少や活動自粛によって、日常の生活にも大きな影響を受けている大学生に対し、日南町産のコシヒカリ300㎏が寄付されました。そのコシヒカリを使った炊き込みご飯が16日から無料で、鳥取大学の湖山・米子キャンパスで振る舞われています。
活動自粛によって家にいることが多い今、食事をインスタント食材などで済ましてしまう学生も多いのではないかと思います。そのため、この取り組みは、学生にとって鳥取県内で取れた食材を食べる良い機会になったのではないでしょうか。
詳細はこちらから「日南町産の米コシヒカリ300㎏贈呈」
最後に
アフターコロナの世界では、お互いに助け合って生活していくことが求められています。そんな中、鳥取県では、県を挙げた取り組みや市町村独自の地域活性化を図る取り組みが率先して行われ、みんなで「助け合っていこう」という姿勢を凄く感じました。
このように、困っている人をみんなで助け合っていく姿勢にこそ、鳥取県の魅力が詰まっているのではないかと考えています。
コメント
Comments are closed.