事例

株式会社 光和 ~「見えないところも手を抜かず、積み重なる実績と信頼」~

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旬刊政経レポートとのコラボ

 月に一度、旬刊政経レポートと記事交換をするコラボをさせていただいています。第9回目は【株式会社 光和 ~「見えないところも手を抜かず、積み重なる実績と信頼」~】という記事を掲載させていただきます。

株式会社 光和

 一つの工事現場において、仮設工事は職人の足場となり、作業の根幹となる。それ故に徹底した品質管理と安全管理が重要となる。

‐㈱光和(米子市高島172-1、山下光夫代表取締役)は、仮設工事をメインに事業を展開している。‐

 会社設立から16年。これをメインに業界内の信頼を勝ち取るのは容易なことではない。山下社長は「今の専務と会社を立ち上げて以来、怒られたりもしましたよ。

 数々の現場で修正して技術を磨いて、受けた依頼は必ず断らないようにしてきました。販路の拡大に関してはそこから取引先の皆様が紹介してくれて広がっていきました。やはり人とのご縁は重要です」と話す。

 しかし、紹介が数珠つなぎになり、販路を拡大できるのは確かな技術が根底にあるからに他ならない。現在、従業員は10人。仮設工事の特性上、一人ひとりが一日に複数の現場を受け持つこととなり、かつそれぞれの現場状況は全く異なる。

 山下社長が「状況が急に変わることもあります。急に資材が足りなくなって真夜中に名古屋まで車を走らせたこともあります。しかも大雨の日でした。にも関わらず対応してくださって、なんとか乗り切ることができました。人のありがたみを感じる出来事でした」というように、臨機応変かつ、どうすれば一つの工事が潤滑に進むのかを考えた結果が信頼を生み出している。

 また、社内での連携に関しても独自の取り組みで強固に保っている。「社員同士で福利厚生について話し合ってもらい、できることはやるようにしています。例えば、社員の家族を招いてバーベキューをしたりですね。ご家族もどんな環境で働いているのか分かると安心ですよね。また、社員の誕生日には私から何かプレゼントしたりだとか、クリスマスはケーキとかを用意したりはしています」と、社内の風通しはよく、つながりも強固なようだ。

 しかし、山下社長は「仲が良いのは素晴らしいことですが、我々の仕事は人の命に直接関わることなんです。その命を守る足場を作るこの仕事に関しては気が緩んではいけません」と力を込める。メリハリのある就労環境が高水準の成果を出す理由だろう。

 また、同社は社用車の洗車を欠かさない。これも独自の取り組みだという。「近隣の大型車を扱う会社さんがやっているのを見て取り入れました。そこの社長さんは『見ている人は見ている』と仰っていました」。

 工事用車両は汚れるものであるというイメージがあるが、成果は思わぬところで現れたという。

 山下社長は「ある日取引先の社長から『綺麗な仕事をする会社はやっぱり車も綺麗だな』って声をかけて頂いたんです。本当に見る人は見るんだな、と感じて嬉しかったですね」と話す。

 ‐管理の行き届いた同社設備‐

山下社長は今後について「堅実に背伸びすることなくやっていきます」と話す。しかし、その間にも少しずつ事業領域を広げる動きを見せている。クレーンを新たに導入し、自社の仮設事業にはもちろん、クレーンにまつわる受注にも対応する見通しだ。

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