産業革命がもたらしたもの
“産業革命”。この言葉を小学校や中学校で習われた方が多いのではないかと思います。
産業革命とは、以下のように紹介されています。
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革と、それに伴う社会構造の変革のことを言う。
wekipediaより
多くの方は、第一次産業革命から第三次産業革命までを習われたのではないでしょうか。
第一次産業革命では、主に作業の効率化がアップしました。蒸気機関の登場によって、生産の面から交通の面まで、幅広く社会を変えたと言われています。
第二次産業革命は、軽工業から重工業へ転換したと言われています。この転換によって、自動車業界などでは、大量生産をすることができるようになりました。この産業革命を境に、大量生産・大量消費の時代に入ったとも言えるでしょう。
第三次産業革命は、自動化の世界をもたらしたと言えます。コンピューターを利用して、計算する作業の負担を減らすことや生産のラインを自動化することができるようになりました。
このように、産業革命は産業の構造に大きな影響をもたらしました。ある地域の産業構造を見ることで、その地域が力を入れている業界を知ることができます。
その地域の土地柄とビジネスを掛け合わせることで、より良い地域づくりができるのではないでしょうか。
日本の産業構造
日本の産業は、何に力を入れているのでしょうか。少し古いデータになりますが、国勢調査のデータをグラフにまとめました。
グラフより、平成27年の時点で第三次産業が7割を占めています。
第三次産業とは、小売業やサービス業などの無形財のことを指すのが一般的です。第三次産業が多い理由としては、技術が進歩してきているため、サービスの提供などに興味を持っている人が増えていることが挙げられのではないかと考えてられます。
次に多いのが、製造業や建設業などの第二次産業です。機械などの部品とかを製造しており、日本の自動車産業などの土台を担っていると言えます。
そして、最も低い割合は、農業や林業などの第一次産業です。全体の4%とかなり低いことが見受けらます。このデータからも、今後の農業や林業の運営が困難であると言えるでしょう。
鳥取県の産業構造
鳥取県の各市町村では、産業構造の割合はどのようになっているのでしょうか。国勢調査のデータを表にまとめました。
表より、産業の割合は、各市町村によって大きく違っていると言えます。しかし、どの市町村においても言えることは、第三次産業の割合が一番高いということです。
ここで、第一次産業の割合に注目してみます。鳥取県のほとんどが、日本の第一次産業の割合よりも高いことが分かります。
特に、日南町では33.4%とかなり高い数値になっていることが特徴的です。このように鳥取県では、第一次産業から第三次産業までの全ての産業分野において、幅広い分野の職に就いていると言えるでしょう。
その地域の特徴を上手く活用した産業。つまり、“地域に寄り添う産業”である第一次産業を盛り上げていくことが、より良い地域づくりになるのではないかと思います。
第4次産業革命!?
“第四次産業革命”という言葉を聞いたことはありますか。第四次産業革命の同意義語として、「インダストリー4.0」がよく使われます。第四次産業革命は、IoTやAIによって、製造業などの更なるデジタル化・コンピューター化が進むことです。
デジタル化・コンピューター化が進むことによって、作業の効率化や生産の向上、コスト削減などが図れます。作業が効率化することで、働き手の不足を補うことができるようになり、人手不足の問題に大きな影響を与えると考えられています。
始めにも取り上げましたが、現在の日本で人手不足が大きな問題となっているのが、第一次産業であると言えます。第一次産業の特徴として、人の手が必要であることが挙げられます。今まで、人の手が必要であった第一次産業もデジタル化・コンピューター化によって、大きく変わると考えられます。
鳥取県では、第一次産業が日本の平均よりも高いところがほとんどです。このデジタル化・コンピューター化を鳥取県が、より力を入れて推し進めることで、鳥取県の産業が、今以上の盛り上がりを持つのではないでしょうか。
デジタル化・コンピューター化が普及することで、第一次産業などの人手不足問題の解消が期待されています。人手不足の問題が拡大し続ける日本にとって、第4次産業革命は、なくてはならないものなのではないでしょうか。
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