鳥取県は蟹取県(かにとりけん)
鳥取県の冬の味覚を代表する「松葉ガニ」。鳥取県の松葉ガニが美味しくなる理由は、海流が大きく関係しています。
九州側から流れ込む暖流と北海道側から流れ込む寒流が交わる場所では、大量にプランクトンが発生するからです。
たくさんのプランクトン達を食べ、日本海の荒波にもまれて育った松葉ガニは、身が大きくて旨味が詰まっており、身のしまりもよく、「冬の味覚の王様」とも言われています。
松葉ガニとは、ズワイガニのうち、成長した雄のことを言います。 カニは地域や取れる場所などによって、呼ばれ方は様々です。
また、その松葉ガニの中でも、鳥取県では、
・甲羅の幅が13.5㎝以上
・重さが1.2㎏以上
・完全な形(足が揃っているか等)
・鮮やかな色合い
・ぎっしりと詰まった身入り
以上の5つの基準をクリアしたカニを「五輝星(いつきぼし)」と呼ばれるブランドとして売り出しています!
昨年、世界最高である500万円で落札された蟹も「五輝星」になります!
蟹(カニ)の価格下落
現在、新型のコロナウィルスによって、幅広い業界が大きな影響を受けています。
鳥取県のカニも例外ではありません。今年の2月の松葉ガニの1キロあたりの単価は3602円でした。
この価格は、平年の約2割を下回ります。価格の下落は、2014年以降の2月の価格としては、過去最低の数値です。
新型のコロナウィルスが、カニの価格に影響を与えた理由を2つ挙げます。まず、一つ目は、鳥取県内の宿泊施設や飲食店を利用する外国人観光客や県外からの観光客の大半が、店の利用をキャンセルしたことが挙げられます。
二つ目は、送別会などの団体客のキャンセルが相次ぎ、予約がキャンセル/ほとんどないということが挙げられます。
例年では、このシーズンになると、観光/送別会をするために店の利用客が増加し、繁華街などが賑やかな雰囲気に包まれます。
しかし、今年は外出を控える動きがあるため、飲食店などの利用客が大きく減少しました。
これによって、鳥取県の松葉ガニの需要が減り、ブランド価値が高まっていただけにカニの価格に大きな影響を与えることとなったのです。
鳥取県に住む私たちにできること
鳥取県は、「蟹取県」だけでなく、「ウェルカニキャンペーン」などで県内外に鳥取県の蟹を食べてもらおうと頑張っています。
現在、鳥取県の飲食店にとっては大きなピンチとなっています。しかし、ピンチはチャンスという言葉がある通り、私たちの家庭にとっては手の届きやすい価格になっているのも事実です。
新型のコロナウィルスの影響によって、外食にいく機会が減っており、学校も臨時休校となっているところが多くなっています。家族で食事をする機会が多くなっている傾向にあると考えられます。
家族との食事を楽しむために、普段より豪華なカニ料理を食卓に並べるのも、外食に行き鳥取県の蟹を贅沢に食べるのも良いかもしれません。
鳥取県は、蟹取県というキャッチコピーを掲げています。このキャッチコピーを今後さらに広めるためには、カニ業界の成長が不可欠です。
カニ業界がピンチの今、私たちが進んでカニを食べ、カニ業界の拡大の手助けをしましょう。そして、「蟹食県(かにくいけん)」というキャッチコピーを作ってみるのもありなのではないでしょうか。
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