新型コロナウィルスの影響
突然ですが、皆さんは、これまでに献血をされたことはありますか。
経験したことのない方はご存知ないかもしれませんが、献血をするには一般的に2通りの方法があります。
それは、献血ルームでの献血と専用のバスで行うものです。
しかし、今の日本では、ある理由でこの2つの方法で献血をする献血協力者の数が深刻なほどに減少しています。
その理由となっているのが、新型のコロナウィルスです。新型のコロナウィルスの影響で、人が集団となって時間を過ごすライブや催し物の自粛を政府が発表しました。
また、人が多い場所をさける意識が強くなったため、特別な用事がない限り外出をする人が少なくなっています。
そうした動きによって、献血の専用バスが、一番利用されていた催し物会場での献血の協力を得ることができなくなっています。
新型のコロナウィルスの影響は、いつまで続くか見通せないのが現状です。こうした動きが続くことによって、献血の不足問題が大きくなっていくことが想像できます。
献血の供給不足
こうした状況を踏まえ、日本赤十字社が献血協力者の募集をしています。日本赤十字社のデータをグラフにまとめました。
上のグラフは、必要量に対しての毎日の献血協力者数を表しています。日本赤十字社によると、献血協力者数は、一日に1,3000人も必要だそうです。
そして、上記のグラフより、2/25~2/29の5日間の間で献血者数が5,793人も不足していると日本赤十字社は発表しています。
グラフにおいて献血協力者数が減少し始めている2/16~2/22の間では、国がイベントなどの延期などを呼びかけ始めた期間と一致しています。
これによって、献血協力者数が減少した理由として、新型コロナウィルスが影響していることは確実です。
日本赤十字社によると、ここ数日で血液が無くなるということはないそうですが、3月の中旬から下旬にかけて厳しい状況が続くと公表しています。また、現在、特に日本赤十字社の献血で不足している血液型はO型であると言われています。
献血の過程
献血に実際にいかれたことのない方は、献血の過程を知らないかもしれません。知らなければ、足を運ぶことも悩まれるので、是非この機会に知っていただけたらと思います。
1,献血への同意
本人確認や献血の副作用、献血で採取した血液の利用目的などに同意することで、献血をすることができるようになります。
2,質問への回答
献血を安全にするために、献血希望者の健康状態を確認する質問に答えます。
3,問診/血圧・体温測定
2の質問で回答した内容を基に、問診と血圧・体温測定をします。
4,ヘモグロビン濃度測定/血液型事前測定
ヘモグロビン濃度が基準を満たしているかの測定や血液型を事前に検査します。
5,採血
採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度の時間がかかります。
6,休憩
献血後は十分に水分補給をして、10分以上の休憩をします。
上記の流れです。このように献血場合は、全体を通して30~40分程度で終わることがほとんどです。献血場所やタイミングによって異なることもありますので、お住まいの県の献血情報をお調べください。
献血に協力しましょう
献血で一番のメリットと言えるのが、他人の命を直接救うことができるということなのではないでしょうか。採取された血液の利用用途の多くは、がん患者さんの治療であると言われます。
普段の私たちの生活では、医療関係者などではない限り他人の命を直接救うという体験はめったにできないと思いますし、そのような状況がないことを願っています。
しかし、私たちの周りでは、日々命の危険にされている人が少なからずいると言えるでしょう。そのような人たちの命を救うのを手伝うことができるのが、献血で自分の血液を提供することです。
現在、新型コロナウィルスで家庭にいる時間が、多くなったという人が増えていると言えます。体調が良く元気が有り余っている人は、外に出て気分転換をするついでに、献血をしてみるのはどうでしょうか。
献血される方が一時期に集中することを避けて、有限で貴重な献血血液を有効に活用するため、献血ルーム等では、ご協力をいただく際には可能な限りご予約をお願いしております。
また、日々必要になる血液を長期間にわたり安定的に患者さんにお届けするためにも、一時期に偏らない献血をお願いしており、献血日の調整をお願いすることがございます。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う献血のお願い」
なお、様々な側面から「献血の予約」が重要なことを、是非覚えておいてください!
鳥取県の献血施設情報
鳥取県にお住まいの方々も、献血に積極的に協力していただきたいという想いから、以下に鳥取の献血情報にアクセスできるURLを貼っておきます。是非ご覧ください。