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10年後の仕事を考える【第一部】

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AIと共に生きる未来の仕事

 近い将来「AIに今ある仕事の半分以上が奪われてしまう」ということが言われていることをご存知でしょうか?

 ネガティブにとらえられがちな話ですが、実はむしろ良いことだと言う風にも言われています。

 YouTuberのCMにもあるような「好きなことで生きていく」という仕事観に近づいていくのかもしれないからです。

 そこで2018年に発売された「10年後の仕事図鑑」という本を参考に、未来の仕事の本質について考えていこうと思います。

 本記事は二部構成となっており、今回の第一部ではこの本の中で紹介されていた仕事の未来予想をする上での重要な「考え方」をいくつかピックアップしたいと思います。

 第二部では具体的な未来の仕事について触れていきたいと思います。

今を懸命に生きよ

 この本の出だしは、堀江さんの「僕は未来のことを考えることが嫌いだ。」という「10年後の仕事図鑑」というタイトルからは想像のつかないような一言から始まっています。

1年後だってどうなっているかわからないのに、10年後の未来を想像することに何の意味があるのだろうか。

「10年後の仕事図鑑」

と、堀江さんは考えてらっしゃるからだそうです。

 遠い未来のことを考えすぎて情報過多になるよりも、可能性の一つとして頭の片隅に置きながらも今を全力で生きることの方が大事なのかもしれません。

過去の常識をすてよ

 本書ではこれからの働き方は「すべてが逆転する」と指摘されています。今回は、特に面白いと思った2つの内容を取り上げたいと思います。

  • 速く安く働く人がいなくなればオートメーション化が進む

 これはざっくりというと、「今の仕事がきつすぎて辛い」と思ったとき、辞めてしまった方が市場原理が働き、その業界のためになるという仮説です。

 具体的には保育士が労働に見合うだけの給料をもらえてないと感じたら辞めてしまえば、その保育士業界の人材が不足します。

 すると、少ない人材でやっていくためにも最新技術を取り入れ人の代わりになるものは機械にやらせようと業界全体で動くからです。

 あくまで、市場原理の話であり、現状は人がいなくなることで多くの方が困ることは間違いありません。しかし、安い賃金でも働き続ける人がいる限りオートメーション化が進まないと言う問題とは向き合う必要があるかもしれません。

  • 会社で働くことは”湯婆婆さんに名前を奪われる”のに等しい。

 これは会社で働くことをスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の一つのシーンに例えたものです。

 主人公の千尋が湯婆婆の下で働く際に、千尋の名前を奪われたときのシーンを想像してください。

 あのシーンこそが「雇用」の概念の縮図だと本書では言っています。会社で働くことは個人の功績が会社の功績となり、「〇〇さんが作った商品」ではなく、「△△会社が作った商品」となるということです。

 ここで誤解されたくはないのですが、会社に入ることを否定しているのではないのです。

 個人の市場価値の重要性が高まるこれからの未来でこの考え方を理解しておくことはとても重要であり、会社にしがみつく必要はないと指摘されているだけです。

 上記以外にも、「日本の就活システムはいかれている」や「大企業信奉は捨てるべき」などの話が本書には載っています。興味の湧いた方はご覧ください。

10年後の仕事を考えるうえで、必要な考え方について

今を懸命に生き、過去の常識を捨てる。この二つが10年後の仕事を考える上でとても必要な考えだと思いました。

 第一部では未来の仕事を考える上での特に重要だと感じたポイントを取り上げました。第二部では、具体的にどんな仕事がなくなり、どんな仕事が誕生すると著者が考えているかについて紹介します。

参考文献

「10年後の仕事図鑑」

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