奨学金
「奨学金」とは、奨学制度に基づいて学生を援助するために付与または給付されるお金のことを言います。
奨学金によって、経済的に厳しい家庭でも子どもを進学させることができるようになりました。
また、学費を稼ぐためにアルバイトに費やしていた貴重な学生時代の時間を勉強に費やすことができる時間になりました。
このように奨学金制度があることによって、学生の選択肢を広げることができ、学生に大きな恩恵をもたらしました。
しかし、奨学金は良いことばかりだとは言えません。奨学金の返済期限の厳しさや高額な返済額などにより、社会人になって奨学金に苦しめられることがあります。
鳥取県では、この奨学金を助成する制度があります。今回は、鳥取県の奨学金制度に対しての取り組みについて紹介します。
奨学金の利用率
まず、日本の奨学金を利用している人はどれくらいいるのでしょうか。日本学生支援機構のデータによると、10年間で7%増加し、37%の学生が奨学金を利用しているそうです。
奨学金の利用者が増えた理由として挙げられるのが、大学への進学率が上昇したことです。奨学金により、勉学に時間を投資できる人が増加したことは、日本の将来にとってとても良いことだと言えるでしょう。
奨学金の借入総額
では、実際に奨学金を利用している人はどれくらいの金額を借りているのでしょうか。
労働者福祉中央協議会のデータによると、奨学金の借入総額は平均で約330万円となっています。
330万円を返済するには、月に約1,7000円を返済していくとすると14~15年かかります。
家族の養いや高齢となった親の介護を考えると、奨学金の返済負担はとても大きなものになっていると言えます。
鳥取県の「鳥取県未来人材育成奨学金支援助成金」
県内の対象業種に正規雇用された方(180名)に奨学金の返還を助成する全国初の政策です。奨学金が最大216万円助成されます!
対象業種:製造業、IT企業、薬剤師の職域、建設業、建設コンサルタント業、旅館ホテル業、民間の保育士、幼稚園教諭の職域、農林水産業
対象者:専門学校生、高専生、短大生、大学生、大学院生、卒業生(35歳未満)
※I J Uターンで県内就職される方も大歓迎です。鳥取県出身かどうかは問いません!
募集の条件:8年間継続して勤務する見込みがあること、鳥取県内に定住する見込みがあること
さらに詳しい情報は「鳥取県 HP」をチェック!
このように、鳥取県に就職することによって、奨学金の負担を少しでも減らすことができる取り組みとなっています。
鳥取県の魅力はこの取り組みだけではありませんが、奨学金負担を抱える学生にとって、魅力的であることは間違い無いでしょう。
最後に
これらのように奨学金は学生にとってはとても大切なものとなっている反面、社会人となってから私たちの生活を圧迫する一面を持っています。
この奨学金制度と上手く付き合っていく手段の一つに、各都道府県別に行っている奨学金助成政策が挙げられます。この奨学金助成政策を通して、鳥取県就職という選択肢を考えてみるのもいいと思います。