データで見る鳥取

鳥取県の降水量

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 鳥取県は自然に恵まれていることはみなさんご存じの通りだと思います。

 TOTTORI BUSINESS ONLINEでも、これまで取材させていただいた企業に鳥取県のどのような点がビジネスに役立つと思われたのかを聞くと、「自然豊かなところが鳥取に誘致するときの決め手だった」という話をよく聞きます。

 その中でも特に、ビジネスの上で指標とされやすいものが「気温」や「降水量」です。その他には「災害の少なさ」も重視されます。また、自然に関すること以外では「都市との近さ」などがあります。

 今回はその中でも鳥取県の「降水量」について調べました。

 鳥取に住んでいると、「鳥取は雨が多い」とよく耳にします。では実際どのぐらい多いのか。他県と比べるとどれぐらいなのか。データを見ることでその特徴を明らかにしていこうと思います。

データで見る鳥取県の降水量

 次に示すグラフは、平成26年における気象庁のデータから作成した全国の年間降水量の上位・下位3つと鳥取県の数値と全国平均の数値です。

 鳥取県は全国平均である1757mmとほぼ等しく、1890mmで全国順位は13位です。

 順位は高めではあります。しかし、全国平均との間には大して差がないことに驚いた方もいるのではないでしょうか。

 また、鳥取県の雨温図は次のようになります。こちらのデータは平成23年のものなので、年降水量の数値が、先に示しましたグラフの数値と誤差がありますこと、ご了承ください。

 雨温図より、鳥取県は冬の降水量が多いことが大きな特徴として見られます。その理由として、他の都道府県の年間降水量の推移は、大きな山を描くような形をしているものが多いからです。例えば次に示します東京の雨温図のようなものです。

 多くの都道府県がこのような山を描くような形をしていて、冬の降水量があまり多くない特徴を持ちます。これは日本海側に位置する地域にみられる特徴です。同じような特徴を持つ都道府県として、島根県や新潟県、富山県、石川県などが挙げられます。

終わりに

 いかがだったでしょうか。鳥取県は雨が多いということを、ただ日々の生活で感じていることをそのまま言うより、「年間降水量は約1890mmで、これは全国的に見ても多く、その理由として、日本海に位置していることから、冬の降水量が多くなる。」というように、より定量的で説得力の増した説明ができるようになったのではないでしょうか。

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