生産性

読書の重要性と鳥取県の取り組み

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

日本全国で自粛ムード

 日本全国に緊急事態宣言が出されたため、最近はさらに家にいる時間が多くなったように感じます。しかし、気を付けなければいけないのは、この期間の過ごし方一つで「これからの人生に差がつく」可能性があるかもしれないということです。

 この期間中に自分を成長させるための行動をしていた人とそうでない人。この両者の間には大きな差が生じると言えます。この家にいる時間をただ呆然と過ごすのではなく、自分が成長するための行動に費やしていく必要があると思います。

  そこで、私が自分を成長させる行動としておすすめするのは、読書をすることです。この記事では、読書がもたらす効果やこの期間中に鳥取県が行う取り組みについて発信していきます。

読書がもたらす効果

 読書をすることで得られる効果は、たくさんあるとされています。この記事では、その中の4つを紹介します。

知識が増える

 本を読むことで、自分の知らなかったことや体験したことがないことの情報や知識を身に付けることができるのです。

 また、本の著者が得た知識や情報を手軽にかつ短時間で、自分の知識や情報に加えられるのです。これが読書の一番のメリットであると考えています。

視野が広がる

 自分の思考パターンは、意識をしない限り似たようなものになりがちです。読書を通して、自分とは違う思考パターンや視点、考え方などに触れることで、より深く物事が考えられるようになります。

 また、偉人たちの物事の考え方や捉え方に触れることで、ビジネスや生活において何らかのヒントを得られるかもしれません。

読解力が上がる

 読解力を鍛えるために本を読まれるという人も多いと思います。読解力は、学習や日常生活において重要度が高いと言われています。

 ビジネスにおいては、相手の言っていることの本質を捉えることで仕事の成果が変わってくるのです。また、学習の面では何が問われているのかを正確に理解することができるようになると、成績のアップにつながります。

免疫力が上がる

 「ストレスを抱えていると免疫力が低下する」とよく耳にします。活動自粛を余儀なくされる今では、ストレスが溜まるのも仕方がないことです。

 しかし、ある研究では6分の読書をすることによってストレスが60%減ったという結果が報告されています。このストレス解消効果は、散歩や音楽、お茶、ゲームなどをするよりもはるかに効果があったそうです。

 現在、ステイホームを心掛けるように言われます。家にいることが、新型コロナウイルスを予防するには効果的なのです。そのため、家で読書をすること自体が新型コロナウイルス予防に効果があると言っても過言ではないように思います。

読書が年収に与える効果

 ある調査によると、読書をよくする人ほど年収が高くなる傾向があると報告されています。20~30代のビジネスマンは1か月に平均して本を0.26冊読むのに対して、年収が3000万円の30代の人は1か月に平均で9.88冊本を読むそうです。

 しかし、ここで大切なのは本をたくさん読めば良いということではなく、その本に書かれていた内容をどれほど身に付けることができたかにフォーカスを置くべきだと思います。  

 現にこの調査では、年収が1000万円以上の人は読んだ本の内容について話す相手がいたとされています。このように、読書に限らないことですが「インプットとアウトプットはセットでする」ことが大切なのです。

教育の場を設ける鳥取県の取り組み

 年収の話は主に大人に関する内容ですが、知識が増えることや読解力が向上するなどの効果は子どもたちについても言えることです。

 そこで鳥取県の教育員会では、県内の学校が臨時休校となることが増える中、子どもたちに教育の場を設けるため読書に関する取り組みを始めました。その取り組みの内容は、

 対象

・感想文部門:小学校低学年の部、中学年の部、高学年の部、中学校・高等学校の部

・感想文部門:小学校低学年の部、中学年の部、高学年の部、中学校・高等学校の部

・絵てがみ部門:小学校低学年の部、中学年の部

 表彰

・知事賞、優秀賞等:賞状および副賞{図書カード(最高1万円分)、県産品など}

・参加賞:応募者全員

 応募要領

感想文部門:400字詰め原稿用紙2~3枚程度

絵てがみ部門:はがき程度の大きさの紙1枚に絵と文で表現(パソコン使用は不可)

詳しくはこちらから

 本でインプットした知識や情報のアウトプットの機会として、ぜひ挑戦してみてください!

最後に

 新型コロナウイルスの影響によって、制限されることが多くなっています。それに対して不満を言うことは簡単なことです。しかし、与えられた環境で何ができるのかを考える事が大切であると私は考えます。

 そんな中、手軽に取り掛かかることができて、かつメリットが多いものとして読書が挙げられます。家庭の中において、本の読み聞かせや読んだ本の内容を家族に共有することで、家族との交流が増える良い機会になるかもしれません。

 家にいる時間が増えた今の状況を、自分が成長するために与えられたインプット期間として捉えることもできます。各々がこの期間でインプットした情報を、新型コロナウイルス収束後にアウトプットしていくことで、鳥取の方が今よりも更に充実した日々を暮らせるのではないかと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket